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塗装の種類

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住まいやオフィスの空間をあなたのイメージに近づける方法として建具の色を変えてみるというのはいかがでしょうか?

建具に「雰囲気」や「家としてのまとまり」を出すには、建具の色やツヤをプラスするととても効果的です。建具を壁と同じ色に塗装することによって、住まいやオフィスの空間などお部屋全体に一体感を出すことができます。

特長と単価目安・使用例・時間経過と効果

建具塗装には多くの種類がありますが、大きく分けると植物性の自然塗料を使った塗装とそうでないものに分けられると思います。株式会社山崎では、主に自然塗料もしくはウレタン塗料を建具に使用いたしておりますが、その他の塗料の成分・特長などもご紹介いたします。

 

オスモカラー

・自然塗料 ・傷が目立ちにくく自然な手触り ・定期的なワックスがけ必要 ・価格高

paint_pict01自然塗料オスモカラーは、通気性もあり手触りは抜群で、仕上がりは油性独特の美しく深みのある味わいになります。
主成分が全体の60~85%と一般塗料の15~40%に比べ格段に割合が大きいため同一量での塗装面積も約2倍です。主成分は自然の植物油(亜麻仁油・アザミ油・ひまわり油・大豆油など)とワックス(カルナバ・カンデリラ)がベースです。また、主成分を液体にしておくための溶剤は薬用アルコールと同程度まで精製されたホワイトミネラルスピリットを使用していて、アレルギーの出やすい柑橘油・テレペン油は使用していません。安全性は生産国のドイツでも認められており、塗装中の匂いも穏やかです。料を建具に使用いたしておりますが、その他の塗装の成分・特長などもご紹介いたします。

paint01ウレタン塗料とオスモカラーの違い

ウレタン塗料とオスモカラーの違い|動く建具の山崎ムクの木材に適した塗料としては、ウレタン塗料とオスモカラーのように材に染み込む浸透性塗料があります。ウレタン塗料の特長は堅牢で耐久性、耐候性がある点ですが、堅牢ゆえに傷ついたときの補修は目立ちやすく、年月が経って塗り直しが必要になったときは、サンダーで全面を剥がしてから塗り直す必要があります。これに対して、オスモカラーは材の動きに付いていくので、傷ついても目立ちません。自然な手触りで、補修の跡も目立ちにくく、メンテナンスも上塗りするだけと容易です。欠点は耐候性、耐久性がウレタン塗料に較べて低いことです。 床の場合、ウレタンの耐久性が5~10年なのに較べ、2~3年に一度の上塗りが必要です。
ただ、ウレタンの場合、サンダーで全面をはがしてから再塗装する大仕事になってしまうので、長い目で見るとオスモカラーの方がはるかに経済的です。

リボス

・自然塗料 ・幼児にも安心、素朴な仕上がり ・定期的なワックスがけ必要 ・価格高

paint_pict02自然塗料リボスは、有機栽培された亜麻仁油や蜜蝋を主原料に無害無毒の顔料成分から構成されていますので有害なホルムアルデヒドを含みません。ドイツ工業規格(DIN)の「なめても安心かどうか」といわれる基準の幼児玩具向け特別安全基準をクリアしています。
原料には有機栽培された植物や天然鉱物を用い、製造の過程で生じるものは生ごみとして処理できること、万が一塗装を施した木材を廃棄する場合も無塗装の材料と同様にみなせることなど、「使う」だけでなく「作る」「棄てる」の過程でも無公害、健康塗料といえます。ウレタン塗料のように強固な保護膜を形成しませんので、定期的にワックスで拭きあげることが必要です。この手間の必要性から敬遠される方もいらっしゃいますが、ワックスをかけ使い込むほどに味が出ます。欠点は、乾燥に時間がかかることと、ウレタンやUVに比べて塗膜の耐久性に劣ることです。仕上がりもピカピカというかんじではなく、七部ツヤもしくは半ツヤ程度でしっとりしていて、素朴かつ上品な仕上がりです。

世界で最も早く自然塗料を送り出したドイツ最大手自然塗料メーカー「リボス」

リボス自然健康塗料は建築・建材・家具などあらゆる住環境に使え、人の健康に役立つ塗料として注目されています。その特長は「健康=人体への安全」に重点を置いた、自然かつ健康的な素材で開発された高品質の塗料であることです。
現代の最先端テクノロジーと古代からの知恵を組み合わせ、全ての材料をバイオケミカル的に吟味しています。全リボス製品はエコテストマガジンでも高く評価され、常にトップランキングに位置付けられています。ペンキ・塗料類は、現在でも有毒有害な石油化学原料を使用したものが殆どで、トルエン・キシレン・ホルマリン(シンナー成分)、ウレタン等と枚挙にいとまがないほどです。リボスは自然に調和し、人間を大切に育てるシュタイナー哲学(日本では「人智学」と訳)から出発し、エコロジー先駆けの国ドイツでも全く関心をもたれてない時期から、リボス自然塗料を製造販売してきました。その後、地球環境問題・エコロジー・バウビロギーが、世界的な重大関心事となるにつれ、リボス社は「自然なものでも健康障害を起こすものは、除くべきだ」と考え、「自然塗料」から「自然・健康塗料」へと進化・向上させました。「リボス社の自然健康塗料」は、人と環境に「健康と良い生態系」をもたらす新しい時代のエコロジーアイテムです。

バトン

・自然塗料 ・においが少なく素朴な仕上がり ・定期的なワックスがけ必要 ・価格高

paint_pict03自然塗料バトンは、亜麻仁油や大豆油、ヒマシ油、ヒマワリ油等を天然植物油脂を主原料にした人と環境にやさしい自然系木材保護着色剤です。透明以外の有色品は耐候性能もよく外部木製品へ塗装することで、風雨や紫外線による劣化から木材を保護します。各種省庁の室内環境基準を満たし、比較的低価格ですので溶剤臭が嫌われる学校、店舗、住宅、ホテル等の家具や建材木部塗装に使われます。また、簡単に施工できるので室内の木部におすすめします。汚れをつきにくくしたい場合は、バトンで着色した上からバトンフロアーでクリヤ塗装をしてください。

シックハウスの原因となるトルエン、キシレン、ホルムアルデヒド(ホルマリン)を含まず、塗膜は食品衛生法・食品添加物等の規格基準に適合します。(バトンに使用している溶剤は米国FDA(食品および薬剤に関する規格)に適合します。)バトンは耐候性能がよいので、外部への塗装でも紫外線や雨から木材を保護します。その場合、塗装は(透明を除く)有色品で2回以上塗る必要があります。また、バトンは防カビ剤や防虫剤は配合していませんので、それら薬品を配合したものをご希望の方には、ナフタデコールをおススメします。

キシラデコール

・化学塗料 ・防腐、防虫、防カビの特性をもつ塗料 ・木目が美しく出る

paint_pict04化学塗料キシラデコールは、ドイツ・バイエルン社で開発された木材専用の保護着色塗料です。塗膜を作らず、木材に深く浸透するためひび割れがありません。 また、木目を美しく仕上げる事が出来、防腐・防虫・防カビ効果を発揮します。 しかし、防水効果はあまり期待できず、5年程で色が褪せるため塗り替えが必要です。

DIYでも良く使われ、内装用の製品もあります。

ウレタン塗料

・化学塗料 ・ぷっくりとなめらかな光沢ある仕上がり ・価格高

paint_pict05化学塗料ウレタン塗料は、通常、主剤と硬化剤の2液を混ぜ合わせて化学反応により硬化する塗料のことをさします。(ニ液重合型)硬化剤に含まれるイソシアネートが主剤と反応してウレタン結合という網目構造を形成する事からウレタン塗料と呼ばれています。
特長は堅牢で耐久性、耐候性がある点ですが、表面になめらかな塗膜を作るため、無垢材の暖かな肌触りは実感できず、やや冷たい感触を与え、湿気を通さないためじめつきます。常温でも反応するが時間が掛かるために加熱して反応を促進させることが多いです。加熱するというところから焼付け塗装と混同されている方もみえるようですが別物です。熱重合型の110℃以上×20分以上に比べ60~70℃×50分ぐらいですみます。また、主剤と硬化剤の比率により乾燥時間が早くも出来ますが、硬化後の特性も変わります。加熱をしなくても時間により硬化が進むため、熱源が無くても可能ですが最低一晩、場合によっては1~2日かかることもあります。

オイルステイン

・自然塗料 ・木目を美しく浮立たせる半透明の塗料

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自然塗料オイルステインは、油性の染料をボイル油、乾性油に溶かしたものです。OS。

木の風合いを活かすオイルステイン

自然塗料オイルステインは、木材の着色剤として使用される、木に染み込ませるタイプの塗料です。木目が潰れないので、木表面の風合いの良さを活かせます。防虫・腐食防止の薬品は入っていないので、長い間はもちません。主にワニスやクリヤラッカーの下塗りとしても使用されます。

AEP

・化学塗料 ・塗りつぶしに最適な水性塗料

paint_pict07化学塗料AEPは、水性塗料。アクリル樹脂を主成分とするエマルションペイント(AEP)白の塗りつぶしに最適な仕上げになります。

OP

・化学塗料 ・塗りやすい塗料 ・価格低

paint_pict08化学塗料は、油性塗料。最近は合成樹脂ペイント(SOP)が主流です。通称ペンキ。

オイルステイン(オイルフィニッシュ)

・化学塗料 ・木目を美しく浮立たせる半透明の塗料

paint_pict09化学塗料オイルステイン(オイルフィニッシュ)は、植物の種子を絞った天然植物油や、樹木の分泌物(天然樹脂)等を主原料とした塗料です。オイルは浸透性が良く、塗膜を作らないので通気性を保持でき、しっとりとした木の自然な風合いを強調できます。しかし、耐久性に劣るので、使う人がこまめにメンテナンスをする必要があります。きちんとお手入れすれば色にも味わいが出てきて、愛着深い建具になるでしょう。

ラッカー

・化学塗料 ・乾燥が早く木目が残る塗料

paint_pict10化学塗料ラッカーは、硝化綿を洗剤で溶かした物で、合成樹脂塗装では最も古くから使われています。溶剤が乾燥して樹脂分が残り塗膜を形成します。耐水性、耐候性、耐熱性、耐磨耗性共にあまり期待できないのですが、仕上りにしっとりとした温もりがあり、木材を塗装すると濡れ色となり木目が強調され、素材を生かす塗料としては優れています。補修は被装面の汚れを洗浄し、サンドペーパーで平滑にして再塗装します。

ポリエステル樹脂塗料

・化学塗料 ・耐薬性、耐溶剤性があり光沢のある仕上がり

paint_pict11化学塗料ポリエステル樹脂塗料の特長は、全体が塗膜を形成するので、非常に厚い塗膜が一回で得られ、内部から硬化していくので硬度が高いことです。光沢が良く、耐候性、耐薬品性、汚れに強いのも特長です。ピアノをはじめ、テーブルなど塗膜が厚い塗装は一般的にこのポリエステル樹脂塗装を使用しています。

UV硬化型塗料

・化学塗料 ・乾燥が早く耐性もあるが高価で複雑な形はできない

paint_pict12化学塗料UV硬化型塗料は、紫外線を照射することにより硬化する塗料を使います。数分から数十分という短時間で硬化し、平滑な塗面を形成することができます。UVとはUltraviolet raysの略で、UV塗装の最大の特長は8Hという超高硬度の表面硬度が可能と言うことです。耐磨耗性、耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性が他の塗料より優れ、美しい光沢があり、高級仕上げと呼べるでしょう。

近年注目されている天然植物油・天然蜂蜜などベースにした自然塗料

室内空気汚染は、農薬や化学物質によって戸外空気汚染より悪いことが知られつつあります。「タバコの煙」「化学塗料」「木材仕上げ剤」「接着剤(合板家具・合板パネル)」「農薬(畳)」「塩ビ壁紙用接着剤」等から排出されるホルムアルデヒド・重金属類が、急速に増加している「アレルギー」・「アトピー」・「花粉症」・「頭痛」・「吐き気」・「体調不良」等の原因である事が結構、多いようです。このようなことから 「天然植物油」「天然蜂蜜」などをベースにした自然塗料が注目されています。大切な財産を守るとともに、ご家族の健康も守ることが大事と考えております。





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